近頃、友人達と専らの話題はショートサーフボードの話だ、そう白い3本フィンの
いわゆる短いサーフボードのことだ、僕と同世代のサーファー達は上手い人を除いて
以外と敬遠してきたサーフボードなはず、思い起こせばケリースレーターの髪がまだフサフサ
していた頃、異状に細くて反り返った爪楊枝のようなサーフボードに乗らないとサーファーじゃない
と言われた、老人サーファー殺しの時代、サーフィンを諦めてグリーンに逃げたサーファーは
多かった、かくいう自分はウインドとロングボードに逃げながら次のショートボードは15年後だった
そんなわけで今の若手サーファー達のように最初からショートそれしか乗ったことないです
なんてニュースクールは、想像もできない時代
内股で乗るのが当たり前でその少し前のヒーロー、トミーカレンにして内股に見えた
あのスタンスで手を振り回せばリップが手にはいると勘違いするのは簡単だった
今WSLを見渡せば内股はごく少数ほとんどがワイドスタンスのパラレルかガニ股だ
スノーボードが内股で乗れと言い伝えのように言われていたのは、やはり稀代のカリスマ
クレイグケリーのスタンスから来た盲目的な教えだった、それが常識でそれ以外は
全て間違いとされた時代、だが一部のモッシュ達はあいつらと一緒はいやだと
ワイドスタンスのダックスタンスでスタイルを出していた
まさかこの歳でサーフボードにワイドでダックのスタンスを取るとは思ってもみなかったが
やってみればわかることボードの操作性は上がるしドライブも楽にできる、内股でなければ
ならない理由など何も無かったことに気がついた、常識は常に疑ってかからないと
自分たちのようにひたすら内股で20年とか直ぐに過ぎてしまって後で苦労する
ことになる、サーフボードは進化しているが乗り方も進化しているのだ最先端のつもりで
オールドスクールになってしまうお笑いにならないように常に頭を柔らかく柔軟に取り入れて
いくことが、じーさんサーファーの資質を問われる部分なのだろうと、考えさせられた
冬に向かうと波もなくなるが、考えることはできる再びテイクオフのイメージから
やり直そうと思っている Peace