バックスウェル、ディレイスウェルともかく大雨のオンショアが吹き荒れた
土曜日から開けた日曜日の早朝、まだ薄暗いうちからゴソゴソと波がある日に感じる
人の動く気配がして、目が覚めてしまった、昨日の晩のイントラ仲間のパーティーで
ビールにすっかりやられて、体はやめてくれと言っているのだが、何本かだけでいいからさと
よせばいいのに良い歳して4時半には海の中だった
案の定足は出ないわ、目は開かないわで、本当の冷水に成ってしまったが
日曜のざわざわと人が動いて、次々とラインナップしてくるサーファーを
見ているのも悪くなかった、この日を楽しみにしていた今日が休日のサーファーの
観察を楽しませてもらったが、やる気がですぎの方が多く見受けられて
微笑ましかった
おそらくこのうねりは台風からのものだと思う、あの角度で抜けていった台風の
西うねりは長く続くのが特徴だが、それは台風がとても大きいときの話
今回のように2日間だけの強い台風ではおそらく今日だけで波は終了しそうな
気がしている、最も梅雨の末期で台風の影響により前線が刺激されて
弱めの西うねりが続きそうな雰囲気だから、週明けからも少しは楽しめるようだ
ホームビーチのスケートパーク前では明日から湘南オープンが開催されるので
選手たちのためにも波が続くことを祈りたい
まだ6時半だが自分の中では今日のサーフィンは十分楽しんだ気分になった
いつもの知り合いたちとの朝の挨拶はみんな笑顔でいい雰囲気だった
波のある朝は本当に良いものだなと心から思えた
昨日ハワイ島在住の昔からのサーファーの友人からもらったメールを読んでいて
サーフィンを始めた頃の思い出が甦った、無限の可能性を信じていた青い若者だった
自分はいっぱしのサーファー気取りで歩き方から髪の色まで全ての基準はサーフィンだった
自分のこだわりで使う色まで決めていたSEXWAX一つにまで独特の世界観を感じていた
興味だけは人一倍でサーフィン雑誌を穴があくほど読みふけったものだった
そうだった確かにあの頃人生の一番重要なものはサーフィンでそれ以外の価値観は
自分の人生に意味をなさないと思うほどだった、この気持ちは今もほとんど変わらない
いつの間にか自分がサーフィンに魂ごと持って行かれていることすら気が付かなかった
もちろん半分は冗談でそう思っていたが、この歳まで続けてしまったこの遊びは
本当にサーフィン教という宗教だったのでは?と思い返す時もある
自分の周りの同世代のサーファーが少しずつ海から離れていく、寂しくもあるが
それぞれの都合もあるのだろう、日々のトレーニングと海から離れない気持ちを
常に持ち続けることの難しさも感じる歳になってきた
全てはグル、マスタージェリーの後を必死に追うことが
凡人の自分にできる精一杯の努力なのだ
今日は暑くなりそうだ、波はある、全てのサーファーが幸せな気分になれる1日になることを
祈ってやまない
Peace