GENTEM STICK HP ABOUT US SYSTEM に書かれている CONTINUOUS ROCKER
の説明が秀逸なので是非読んで頂きたい
今日友人とちょっとした話をしたときにやはりTTが滑り易いんだよね、しっくり
くるんだよ、と言われて書くのをすっかり忘れていた事を思い出した
僕のカスタマーの中にTTシリーズが一番調子良いと言う方々がいる
しかも結構な数の人達なのだ、共通点は?そう考えて思い浮かべると
おしなべてほとんどがショートボードサーファーなのだ、ショートサーフボードは
乗ってみれば判るが前後のバランスと後ろ足の下に有る水を流す事で力を生み出す
レールとフィンのシステムで波のカールの中を自由に動き回れるように作られている
ほんの少しの体重移動で水を押す事も流す事も傾けて抵抗を作る事もし易い様に
作られている、もっともその分波の力と傾斜とパドル力が乗り手に求められる
皆さんご存知のロングボードは同じシステムでありながら、極めて小さい波の力と
弱いパドル力でも波に乗れる様に作られているが、大きい波には基本的に向かない
乗り物だ、話がサーフボードになってしまったが、なぜTTなのか?それは
TTこそが左右と前後のバランスが繊細で、スタンスする事で初めて作り出される
継続的ロッカーを保ち、抵抗の無い滑りと後ろ足でコントロールする
ショートサーフボードの感触を持っていると思うからだ
僕がスノーボードを始めた時にはすでにキャンバーというスキーのテクノロジーが
入っていたし、サイドカーブもしっかりと付いていた、まずこれが間違い
だったのだが、その後これでないとカービング出来ないと刷り込まれ洗脳され
そこから抜け出すまでに、数年を要した、まあ自分で言うのもなんだが
スキーボードだと自分では言っていたし、それぐらい全てはスキーの理論で
理論武装して滑っていたのだ、しかしその時ですら、スキーは力点が1点で
細かく考えれば片足の中に2点有るのだが、それが左右2本分有った訳で
スノーボードはどう考えても板は一本で力点もしくは支点、作用点?は前足と
後ろ足の2点で細かく考えればつま先とかかとの4点になるわけだ
しかし板はしっかりと一枚なのでどこかで理論に無理が出て来るのだが
信じ込むということは恐ろしい物で疑わずに、スキーを追いかけていた訳
その時点で自分がサーファーで海で普段乗っているものにキャンバーなんて
付いてないのにそれがないと滑れないターンを切り替えられないと思い込んでいた
ずいぶんと前の事になるのだが、TTの最初の物を分けも判らず、今は無き
八幡平スキー場でワクワクしながら初めて乗りまともなターンが只の一度も
出来なかった事を思い出す度に、思い上がっていた自分がどれだけ下手だったんだ
赤面する良い思い出があるのだが、その日の最後の方でなにか自分の中に
この乗り方は違う、サーフボードの様に乗れば良いのかも?と降りて来て目が覚めた
のは恥ずかしいので誰にも言わなかったが、間違い無く有った理論軸の変化だった
トライフィンサーフボードを走らせる技術を持ったサーファーであれば、間違い無く
フラットキャンバーが乗り易いはずだ、なぜならボトムには気持ちの良い可変する
ロッカーが現れているのであるから、後はそれを利用して雪を流すだけなので
キャンバーを無理に沈めてフラットやロッカーを作らないで良いので乗っていて
気持ちが良いと思うのだ、そして大切な事は後ろ足の
丁度うしろ側位から始まるテールロッカーがもの凄く働いていて
これのおかげでテールを沈ませて走らせる動きなどが
行い易いのも忘れては行けない、尖ったノーズに目を奪われがちだが、前足の
すぐ前位から始まるノーズロッカーも大切な乗り味の要素となっている
そして一見ストレートに見えるサイドカーブとのバランスであの独特の乗り味が
生み出されているのだ、そこに付けられているエッジを触る事はとても怖いのだが
3次元に撓んで行く様を想像しながら、乗り手に合わせて角度を作ることが
とても楽しく、終わりの無い常に勉強の世界なのだ
サーファーだったら是非TTを乗って頂きたいのだが、まずは他の板でキャンバー
やサイドカーブの違いを経験してから乗って頂くと更に理解が深まると思う
TTを物にするためにショートボードサーフィンをやるそうゆうやり方も有るかも
しれないとも思います、大変ですけど、、笑
TT TARO TAMAI MODEL 良い名前を付けたものですね Peace