過去に色々なスノーボードを滑らして来た経験の中で不思議な感覚が
いくつか有る、ワックスが塗りっぱなしでもたっとした雰囲気の状態なのに
雪に乗せるとまるで金属の上を滑る様に走ったあのワックスとソールは
なんだったのか?未だに解明出来ないでいる、その答えこそが僕が探している
マジックの答えなのだろうが全てが揃いストレートフラッシュで完成する物なの
だから、一つ違えば答えは全く別物になる、その溝を無くして常に答えが出せれば
天才なのだがそうはいかないのが世の常だと言う事なのだろう
固さと柔らかさだけではない世界が有るから面白いのだが、考えすぎると
迷宮入りになるので、そう言うときは基本に戻る様にしている、それが一番
大切だからだ、チューニングには魔法は無いだが全てが整うタイミングは
有るのだそれがマジックで僕の探し求めている判りにくいものだ
解りやすいものと判りにくいものの狭間で日々悩み続けているが楽しさは忘れない
楽しさを忘れると只の仕事になり芸術を忘れるとその行為に意味が無くなる
決してARTを追っているわけではないのだが、工業製品を作っている感覚はない
のも事実だ、サーフボードが工芸品であるように、スノーボードの手入れが
高度な工芸品と認識される日がいつか来ると信じて、明日も削り研ぐのだ
Peace MAGIC TUNE