このところMAGIC TUNE の仕事が増えて来て、考えを持つ時間が少なくなった事が
気にかかり、自分なりの考察をしてみたい
まずチューニングの基本は板が滑るということ、これが大前提で一番大切だと思う
速くストレス無しにスムーズに滑走する事は安全であるし、操作性も良くなる
これなしではチューニングの意味自体が無くなってしまう程大切な部分で
ワックス後のソールがどうなっているかよりも重要なのは良く滑る事だ
そして不安が無く切れそして速いエッジが必須だということ、操作性はその後に
付いてくるがまずは確実に止まり確実に掛かること、そして重要なのはスムーズ
で有る事、面も角もすべて滑らかで面がスムーズ、角は光も陰も出無い事が大切
ソールの仕上げは雪質に対する答えで無限に有る、その中の一番合っているであろう
雪質の状態を想像して経験と照らし合わせ、ワックスと調和させることが重要
そして一番最後が操作性とキャラクターだ、ともするとキャラクターが重要視され
滑りの中のごく一部がとりざたされる事が増えて来た、それよりもまずは操作性が
高く無ければならない、どこでもどの地形でも思うままに止まりターンできる
気持ちの良いカービングが切れる、それが手に入った向こうに最後の抜けと呼ばれる
部分が有る、そこばかりに捕われるとチューニングの本質が見えなくなる
シーズン直前毎日板を触っていると、本質を見失いそうになる、今一度
ここに立ち戻って、カスタマー達の板を作って行こうと思った、当たり前の事を
当たり前にやる事が一番難しいと判っていながら、やりきれないでいる自分の
能力がくやしい、あせらず静かに出来る事をやり遂げるだけだ Peace