14回目の夏

鵠沼の大先輩が亡くなられてから、気が付けば14回目の夏

その日は台風のうねりがリーフにヒットしていた、僕は仕事が有って

どうしても午前中にスケジュールが取れ無かった、そんな僕に

おうっ午後に飯でも食おうぜと前の晩に話したのが最後だった、、、

そう言えばこのタイミングで台風がヒットしていたのだと思うと

やはり今年は波が無い、台風のかけらも無い、まあ自然のリズムの中で

遊ばして頂いている僕たちはこれを耐えるしか無い訳で、次のセットが

来るまでしばしの辛抱だ、、、

今日は80年代を気取ったつもりの、ツインフィンで腰波をサーフした

今時のリズフィッシュを根っこに持つとか言われている、三角形のフィンが

付いたやつじゃなくて、普通のレイクした立ったフィンが二枚しかもフレックスの

グラスオンで軽いVeeがとてもいい感じ設計したやつがマニアなもんで、

凡人は理解するのに10年以上かかっちまった曰く付きの板だ

本当はECHO BEACH的乗りとシェープをリクエストしたはずが、削りも設計も

ばっちり決まったのに、肝心のカラーリングで俺の田舎が出てしまい、水玉か

ストライプはたまたシャーベットカラーのツートーン辺りのはずが

クラシックと勘違いしてよもぎ大福になっちまったのは、中学生のラブレターより

恥ずかしい、もっとも今時は出会いも別れもメールで一発らしいから、サーフィンも

スピードとさくさく感が重要とキッズを見ていて解らされた

大人はラインが大切だぜと力んだ割にはボトムでエンスト、オキザリップ

で置いてきぼりじゃそうそうに退散が正解みたいでした

先輩まだまだ修行が続きそうですとぼやいた、14回目の8月の夜